Q15-2「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン2015」を紐解く
★ CQ15-2 腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開法と比較して再発率は同等か?
Answer
腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開法と比較して再発率は同等もしくは低いが、鼠径部切開メッシュ法と比較すると同等である(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」45頁より
解説
腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開組織縫合法、多くはShouldice法との比較において、再発率も同等、もしくは低いと言う報告が多い。
しかしながら、鼠径部切開メッシュ法、多くは海外において幅広く行われているLichtenstein法との比較では、TAPP法においては同等との報告が多いが、TEP法においては同等、もしくは再発のリスクが高いという報告もある。
この原因として、TEP法においては術者、施設により再発率に大きな偏りがあり、間違った手術手技による可能性を指摘する報告もある。
また、腹腔鏡下ヘルニア手術では250例以上の経験のある外科医では鼠径部切開メッシュ方と差がないが、250例以下の経験が少ない術者の場合は再発が多く、さらに45歳以上の外科医の場合、経験のある術者は再発率が有意に低く、経験のない術者は有意に高いとの報告もある。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」45頁より
注記*
ここでの参考文献はすべて海外の論文です。そもそもShouldice法の国内データを見たことありません。
ALOHA外科クリニックではすべてをクリアした院長が手術を担当しておりますのでご安心ください。
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