Q20-2「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン2015」を紐解く
★ CQ20-2 術後慢性疼痛の予防対策は?
Answer
術後慢性疼痛の予防対策は、鼠径ヘルニア術野での腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経および陰部大腿神経の同定である(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」60頁より
解説
腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経および陰部大腿神経の損傷は慢性疼痛を併発するため、術者は十分な解剖の知識を必要とし、術中にそれぞれの神経を同定することが予防策として重要である。
予防的腸骨鼠径神経切離によって術後慢性疼痛は減少傾向を認めたが、有意差は認められず、推奨はされない。
メッシュを固定する素材に関して、縫合糸やステイプルよりもフィブリン糊による固定により慢性疼痛の頻度が減少し、ステイプルよりhelical titanium tackの使用で慢性疼痛の頻度が減少するとの報告がある。
その一方、フィブリン糊と縫合糸の比較では慢性疼痛の頻度に有意差がないとする報告もある。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」60頁より
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